ホームページを作りたいと思ったとき、最初に迷いやすいのが「何を用意してから相談すればいいのか」です。
文章を書いておいた方がいいのか。
写真は何枚必要なのか。
ロゴデータがないとダメなのか。
料金表やメニューはどこまで決めておくべきなのか。
参考にしたいサイトを探しておいた方がいいのか。
いろいろ考えているうちに、「まだ準備ができていないから、相談はもう少し後にしよう」と止まってしまう方もいます。
でも、最初にお伝えしたいのは、全部を完璧に用意してから相談する必要はないということです。
ホームページ制作の前にあると楽になるものはあります。
ただ、それは「これがないと依頼できない」という宿題ではありません。
制作側と話すときに、事業のことを伝えやすくするための材料です。
この記事では、ホームページ制作を依頼する前に用意しておくとやり取りが楽になるものを、お店・教室や個人事業の方向けに整理します。
制作相談で実際に多い、準備できていないという不安
制作の相談では、「まだ文章も写真もないので、もう少し準備してから連絡した方がいいですか」と聞かれることがあります。
でも実際には、何もないと思っている状態でも、話を聞いていくと材料はかなり出てきます。
メニュー表、Instagramの投稿、Googleビジネスプロフィール、LINEでお客様に送っている案内文、過去に作ったチラシなどが残っていることがあります。
本人にとっては普段使っているだけの情報でも、制作側から見ると、サービス内容、料金、雰囲気、よくある質問、問い合わせ前の不安を整理するための大事な材料になります。
最初から完成原稿を持っている必要はありません。「今あるものを一緒に見ながら、何をホームページに載せるか決める」くらいの方が、無理なく進むことも多いです。
まずは「誰に、何をしてほしいか」だけでも大丈夫
最初に決めておきたいのは、細かいデザインではありません。
「誰に見てもらいたいか」
「見た人に何をしてほしいか」
この2つです。
たとえば、同じホームページでも目的によって作り方は変わります。
- 初めてのお客様から問い合わせを増やしたい
- 料金やメニューをわかりやすく見せたい
- サービス内容を説明できるページがほしい
- 施工事例や実績をきれいに見せたい
- SNSや名刺から飛ばせる公式ページがほしい
- 検索で見つけた人に安心してもらいたい
ここが決まっていると、必要なページや載せる内容を考えやすくなります。
逆に、ここが曖昧なまま「とりあえずおしゃれに」と進めると、見た目は整っているのに、問い合わせにつながりにくいページになることがあります。
難しく考えなくて大丈夫です。
まずは、次のような一文で十分です。
「近くでサロンを探している初めてのお客様に、雰囲気と料金を見てもらって、LINE予約に進んでもらいたい」
「リフォームを検討している人に、施工事例と対応エリアを見てもらって、相談フォームから連絡をもらいたい」
「専門家に相談するのが初めての人に、対応できる内容と相談の流れを見てもらって、問い合わせフォームへ進んでもらいたい」
この3つの例のように目的を書き出すと、ホームページで伝える順番や問い合わせ先を決めやすくなります。
GoogleのSEOスターターガイドでも、検索エンジンだけでなく、まずユーザーが見つけやすく判断しやすい内容を作ることが基本として説明されています。
Google Search Central SEO Starter Guide
検索に強いページにするには、最初に「誰に何を伝えるか」を決めます。

基本情報は、今わかる範囲でまとめておく
次にあると助かるのが、事業の基本情報です。
これは、会社案内のようにきれいな文章になっていなくても大丈夫です。
メモ書きで構いません。
- 屋号・会社名
- 代表者名
- 所在地
- 対応エリア
- 営業時間
- 定休日
- 電話番号
- メールアドレス
- LINEやInstagramなどの連絡先
- 駐車場やアクセス情報
- 支払い方法
- 予約方法
こうした情報は、ホームページの信頼感に関わります。
特にお店・教室や個人事業では、「どこにあるのか」「どう予約するのか」「相談して大丈夫そうか」が見えないだけで、問い合わせをためらわれることがあります。
すでにGoogleビジネスプロフィール、Instagram、チラシ、ショップカード、名刺などに情報が載っている場合は、それをそのまま見せてもらえれば大丈夫です。
新しく文章を書くより、今ある情報を集めるところから始める方が楽です。
サービス内容と料金は、完璧でなくても早めに共有する
ホームページで見られやすいのが、サービス内容と料金です。
ここが曖昧だと、制作側もページ構成を決めにくくなります。
ただし、最初からきれいな料金表を作っておく必要はありません。
次のような形で十分です。
- メニュー名
- 内容
- 料金
- 所要時間
- 対象者
- よく選ばれるプラン
- 相談が必要なケース
- 別料金になるもの
たとえばサロンなら、メニューごとの料金や所要時間。
教室なら、対象年齢、曜日、月謝、体験レッスンの有無。
工務店や施工業なら、対応できる工事、対応エリア、相談から施工までの流れ。
士業や専門職なら、相談できる内容、初回相談の流れ、料金の目安。
料金を必ずすべて公開しなければならない、という意味ではありません。
内容によって見積もりが変わる仕事もあります。
その場合は、「まず相談」「内容を見てお見積り」「よくある費用の目安」など、見せ方を工夫できます。
大事なのは、制作側に料金の考え方が伝わっていることです。
料金の見せ方は、問い合わせのしやすさに直結します。
「安く見せたい」のか。
「安心して比較してもらいたい」のか。
「まず相談してから決めたい」のか。
このあたりを一緒に整理できると、ホームページの文章も自然になります。

写真は、きれいさより「何を見せたいか」が大事
写真は、ホームページの印象を大きく左右します。
ただ、ここでも「プロが撮った写真がないとダメ」と思いすぎなくて大丈夫です。
もちろん、明るくきれいな写真があると仕上がりはよくなります。
でも、最初の相談では、スマホで撮った写真でも十分参考になります。
あると助かる写真は、たとえば次のようなものです。
- 店舗や事務所の外観
- 店内や相談スペース
- 代表者やスタッフの写真
- 施術中、授業中、作業中の雰囲気
- 商品や作品
- 施工事例
- メニュー表やチラシ
- お客様に見せたい実績
写真を用意するときは、「きれいな写真を何枚そろえるか」よりも、「初めて見る人の不安を減らす写真は何か」を考えると選びやすくなります。
初めて行くサロンなら、店内の雰囲気やスタッフの表情があると安心しやすいです。
工務店やリフォームなら、施工事例の写真があると判断しやすくなります。
教室なら、教室の空気感や先生の雰囲気が伝わる写真が役に立ちます。
もし写真が少ない場合は、そのまま相談して大丈夫です。
足りない写真を一緒に洗い出したり、手元の写真で使えるものを選んだり、必要に応じて素材や画像の方向性を考えることもできます。
ロゴや色の指定があれば共有する
ロゴがある場合は、できれば画像データを用意しておくとスムーズです。
理想は、背景が透けているPNGや、制作時の元データです。
ただ、元データが見つからないこともあります。
その場合は、名刺、看板、ショップカード、チラシ、Instagramのアイコンなど、ロゴが見えるものを共有してもらえれば、方向性の確認には使えます。
ロゴ以外にも、すでに決まっている色があれば教えてください。
- 看板で使っている色
- 名刺で使っている色
- 店内の雰囲気に合う色
- 避けたい色
- 競合と似すぎたくない色
ホームページの色は、好みと、お客様に与える印象の両方に関わります。
落ち着いて見せたいのか。
親しみやすく見せたいのか。
専門性を出したいのか。
やさしい雰囲気にしたいのか。
ロゴや既存の販促物があると、その雰囲気に合わせてホームページを整えやすくなります。

参考にしたいホームページがあると、話が早い
参考にしたいホームページがある場合は、URLを送ってもらえるとかなり助かります。
検索で上に出てきたサイトでも、前に見ていいなと思ったページでも構いません。
ただし、同じものをそのまま作るためではありません。
参考サイトは、完成イメージを共有するための材料です。
たとえば、
- このサイトの余白が好き
- 写真の見せ方が理想に合っている
- 料金表が見やすい
- スマホで見たときのボタンが押しやすい
- 事例の並べ方がわかりやすい
- 文章のやさしい雰囲気が近い
こうした一言があると、制作側は方向性をつかみやすくなります。
逆に、「この雰囲気は苦手」というサイトも役に立ちます。
避けたい方向も分かると、仕上がりのズレを減らせます。
参考サイトの伝え方については、別記事「参考にしたいホームページがあると、制作は早くなる。伝え方と注意点」でも詳しくまとめています。

よく聞かれる質問をメモしておく
ホームページの文章を考えるとき、意外と役に立つのが「お客様からよく聞かれる質問」です。
たとえば、
- 料金はいくらですか
- 予約は必要ですか
- 初めてでも大丈夫ですか
- どれくらい時間がかかりますか
- 駐車場はありますか
- 相談だけでもできますか
- 対応エリアはどこまでですか
- 支払い方法は何がありますか
- 子ども連れでも大丈夫ですか
- キャンセルはできますか
こうした質問は、そのままFAQになります。
FAQがあると、問い合わせ前の不安を減らせます。
また、制作側にとっても「お客様がどこで迷いやすいか」がわかります。
ホームページは、こちらが言いたいことだけを書く場所ではありません。
見ている人が知りたいことに先回りして答える場所でもあります。
文章が苦手な方は、きれいな自己紹介文を書こうとするより、まず「いつも聞かれること」を箇条書きにする方が進めやすいです。
そこから、ページの見出しや本文を一緒に作れます。
実績やお客様の声があれば、信頼につながる
実績やお客様の声がある場合は、ホームページに載せられるか確認しておくとよいです。
業種によって、信頼につながる材料は違います。
サロンなら、施術事例やお客様の感想。
教室なら、生徒や保護者の声、実績、教室の様子。
工務店なら、施工事例、ビフォーアフター、対応した工事内容。
専門職なら、相談事例、対応分野、代表プロフィール。
ただし、実在のお客様の名前や写真を使う場合は、許可が必要です。
許可がないものは、無理に載せない方が安心です。
匿名の声にする。
内容をぼかして事例として紹介する。
写真を使わず文章だけにする。
こうした見せ方もできます。
信頼感は、派手な実績を並べるだけでは生まれません。
「自分と似た人が相談している」「この人に頼んでも大丈夫そう」と感じてもらえる材料を置くことです。
希望する公開時期と優先順位を決めておく
いつまでに公開したいかも、できれば早めに共有しておくと安心です。
たとえば、
- 新サービス開始までに公開したい
- チラシ配布前にURLを用意したい
- 名刺を作る前にホームページを整えたい
- イベントやキャンペーンに合わせたい
- 急ぎではないが、今月中に形にしたい
公開希望日があると、制作の進め方を調整しやすくなります。
ただし、急ぎの場合ほど、全部を一度に盛り込もうとすると大変です。
そんなときは、優先順位を決めるのがおすすめです。
- 最初に必ず載せたい情報
- 後から追加してもよい情報
- 今回は入れなくてもよい機能
この3つを分けるだけで、制作がかなり進めやすくなります。
たとえば、予約システムや会員機能、EC機能などは便利ですが、最初から必要とは限りません。
まずは公式情報、サービス内容、料金、問い合わせ導線を整えて、必要になったら後から拡張する方が合う場合もあります。
既存ホームページがある場合は、管理情報も確認する
すでにホームページがある場合は、次の情報がわかるとスムーズです。
- 現在のホームページURL
- WordPressなどのログイン情報
- ドメインの管理会社
- サーバーの管理会社
- メールアドレスを使っているか
- Googleアナリティクスやサーチコンソールの有無
- 以前の制作会社との契約状況
ただ、これも最初から全部わかっていなくて大丈夫です。
ログイン情報やパスワードは、必要になった段階で安全な方法で共有すれば大丈夫です。最初の相談では、「管理画面があるか」「どこで契約しているか」がわかる範囲で十分です。
「どこで契約したかわからない」
「ログイン情報が見つからない」
「昔の担当者しか知らない」
こういうケースはよくあります。
わからない場合は、わからないまま相談してください。
まずは今のホームページを見ながら、何が必要かを確認していけば大丈夫です。

用意できないものがあっても、相談していい
ここまでいろいろ書きましたが、最初に戻ります。
全部を用意してからでないと、ホームページ制作を相談できないわけではありません。
むしろ、完璧な原稿を作ろうとして止まってしまうくらいなら、今あるものだけ持って相談した方が早いこともあります。
用意できるものが少なくても、
- メニュー表だけある
- Instagramだけある
- 名刺だけある
- 写真が数枚だけある
- 参考サイトだけある
- 口頭なら説明できる
この状態でも、制作の入口には立てます。
大事なのは、足りないものを一緒に整理できることです。
文章が書けないなら、こちらでたたき台を作れます。
写真が足りないなら、必要な写真を洗い出せます。
参考サイトがないなら、近い方向性を一緒に探せます。
料金表がまとまっていないなら、見せ方を一緒に考えられます。
ホームページ制作は、依頼者が完璧な資料を出して、それを制作側が清書するだけの作業ではありません。
事業のことを聞きながら、見る人に伝わる形へ整えていく作業です。
そのまま使える、相談前メモ
相談前に整理するなら、次のメモをそのまま使ってみてください。
すべて埋めなくて大丈夫です。
空欄があっても、その空欄を一緒に考えるためのメモです。
1. 事業名・屋号
2. どんなサービス・お店か
3. ホームページを作りたい理由
例: 問い合わせを増やしたい、料金を見せたい、公式ページがほしい
4. 見てほしい人
例: 近くで探している人、初めて相談する人、保護者、法人担当者
5. 見た人にしてほしい行動
例: 問い合わせ、LINE予約、電話、資料請求、来店
6. 載せたい内容
例: サービス、料金、実績、プロフィール、FAQ、アクセス
7. 手元にある素材
例: 写真、ロゴ、チラシ、名刺、メニュー表、Instagram、Googleマップ
8. 参考にしたいホームページ
URL:
好きなところ:
避けたいところ:
9. 公開したい時期
10. 相談したいこと
このメモがあると、初回のやり取りがかなり楽になります。
もちろん、文章が短くても大丈夫です。
「うまく書く」より「今わかっていることを出す」方が大事です。
まとめ
ホームページ制作を依頼する前に用意しておくと楽になるものは、たくさんあります。
でも、一番大切なのは、完璧な資料をそろえることではありません。
誰に見てもらいたいか。
何を伝えたいか。
どんな行動につなげたいか。
今ある写真や情報は何か。
どんな雰囲気にしたいか。
このあたりが少しでも見えていれば、制作は進められます。
写真や文章が足りなくても、相談して大丈夫です。
足りないものを整理するところから、一緒に進めればいいからです。
ちょうどいいweb屋さんの「おてがるホームページplus」では、参考にしたいページや今ある情報をもとに、あなたの事業に合わせたホームページを制作します。
理想の雰囲気がある方も、まだうまく言葉にできない方も、まずは今あるものを見せてください。
必要なページ、文章、写真、問い合わせ導線を一緒に整理します。
FAQ
文章をまったく用意していなくても相談できますか?
相談できます。サービス内容やよく聞かれる質問を聞きながら、文章のたたき台をこちらで作ることもできます。最初から完成原稿を用意する必要はありません。
写真が少ない場合はどうすればいいですか?
まずは今ある写真を見せてください。使える写真、追加で撮った方がよい写真、素材や生成画像で補える部分を整理できます。必要な写真を先に決めてから撮る方が、無駄が少なくなります。
ロゴデータが見つからない場合でも大丈夫ですか?
大丈夫です。名刺、看板、チラシ、SNSアイコンなど、ロゴや色の雰囲気がわかるものがあれば確認できます。きれいな表示に必要なデータがない場合は、その時点で対応方法を相談します。
参考サイトは必ず必要ですか?
必須ではありません。ただ、参考サイトがあると完成イメージを共有しやすくなります。避けたい雰囲気のサイトも、希望を伝える材料になります。
相談前に予算を決めておいた方がいいですか?
大まかな上限があると提案しやすくなります。おてがるホームページplusは29,800円ですが、予約システム、EC、会員機能、大量の原稿作成、撮影などが必要な場合は別途相談になります。
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